美容サロンでヘルスチェックが常識になる予感・・・ そんな未来サロンのトイレでは全身洗浄システムが入店エチケットに?

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またしても俄に感染拡大を始めたコロナ。今度はBA5と呼ばれている。こうして変異を繰り返していくのは彼らウイルスの生存戦略。僕ら人類も共に生きていく道を探るしか無い。

さて、本メルマガでも何度かご紹介しているメディシンク発のムーブメント「病院の前に美容院」。その社会実装の試みが、国家プロジェクト発の「神戸リサーチコンプレックス」活動に次いで銀座にもやってきた。

こうしたトライアルをまず最初に相談するのは、おなじみ土屋雅之氏率いるAio-N銀座である。ウェルネスサロン化の実践として、なんとトイレをショールーム化しちゃったのである。

以前のエントリ「医療機関も導入し始めた、革新的なトイレ換気法」 で紹介した換気システム「マルン換気」のラグジュアリー施設向けとも言えるこのビスポークパッケージには、「Beauty AirTM」という名称が与えられた。

ビスポークというのは、簡単に言えば洋服のオーダーメイド。「注文の〜」という意味で、顧客がテーラーと「話をしながら」注文を受けていく ”bespeake”あるいは”been spoken for”から派生したと言われており、「既製の〜」を意味する 「ready made」の対語となる。臭気と感染問題を同時に解決する「世界初のトイレ換気システム」と聞いて、説明を聞くとスゴイんだけど、医療機関などを想定して作られてるから、色はホワイトのみで素材色そのもの。折角のスペックも、残念ながら「機能美」とは言えない感じで、このままだと「銀座のハイエンド空間には設置できないな・・・」と感じたので、空間デザインで以前からお付き合いがあり、ラフォーレ原宿のトイレディレクションなどで定評のあるswitch Lab.の濱上さんに相談したのが、この「Beauty AirTM」誕生の始まり。

メディシンクは、創業当時からこのエビデンスとデザインを両立させることの重要性を説いてきたが、これが言うほど簡単ではない。ただ、永年かけて様々な案件に関わってきたので、かなりのノウハウが得られており、今回着想から3ヶ月程度で発売に至れた事は正直、嬉しい。

詳しくはリリースを参照いただきたい。
https://newsrelea.se/7MeRe1

さて、このBeauty Airと相乗効果を考えて設置したのが「InBody」という体成分分析装置。このメルマガ読者はご存知の方も少なくないと思うが、実はこの機器は医療機関を中心に全国にシリーズ累計1万台以上が稼働している。学会発表も豊富で、世界各国の専門機関で活躍している一般には知る人ぞ知る装置なのだが、さすがに美容室への設置事例は本邦初。

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Aio-N GINZAに設置したInBody270

装置に乗って電極を握り約15秒で筋肉・体水分・体脂肪などを測定し、簡単操作で痛みや不快感も無い。身長・体重・インピーダンスのみで体成分を算出するのだが、特質すべきは性別や年齢などの統計情報で結果を補正しないこと。世界的に専門家から信頼を得ているのはその点に尽きるという。

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InBody270結果画面

そんな専門機関用の高価な機器を、なぜ美容室に設置するのか?

この答えは、公開している「病院の前の美容院」セミナーシリーズのバックナンバーをぜひ観て欲しい。
https://www.youtube.com/channel/UC81UN8qROt3a5QN87h83GLQ

八村 大輔