UV対策は肌だけでは不十分!?

  • facebook
  • twitter

皆さんこんにちは! ビジョンアセスメントトレーナーの小松です。

日に日に、暑い日射しの中を歩く時間が増えてくる季節となりました。皆さんは、どのようにUVカットを対策されていますか? UVカットクリームを塗る姿や、日傘や帽子ケアをしている方をよく見かけます。

しかし、本当にUVカットを行うためには、正しい知識を用いて行うことが重要です。様々なUVカットクリームが発売されていますが、日中の状況や地域によってしっかりと選択しなければなりません。

a2magazine_1

UVの種類は、A・B・Cと3つに分かれています。簡単にはなりますが、各々の特徴をご案内致します。

【UV-A】は、主に水晶体で吸収されるUV となります。日焼けをすると肌が黒くなると思いますが、その肌を黒くしているのがUV-Aになります。肌のシワやたるみに影響を及ぼしています。また、老人性(加齢性)白内障などの要因にもなっています。

【UV-B】は、主に角膜・水晶体で完全吸収されるUVとなります。日焼け直後に肌が赤くなると思いますが、その肌を赤くしているのがUV-Bになります。肌がヒリヒリするのも、UV-Bの仕業です。長期的に日光を浴びることで、皮膚がんの発症リスクが高くなり、目では強膜(白目)の部分に影響を及ぼします。急性の角膜炎、瞼裂斑(けんれつはん)、翼状片(よくじょうへん)や皮膚癌の要因になっています。

a2magazine_2

【UV-C】は、遺伝子を破壊する力を持っている為、殺菌などに用いられます。オゾン層でほぼ吸収されるため地上にまで降りて来ませんが、フロンガスなどでオゾン層が破壊されてしまうと地球に降り注ぐ可能性も出てきます。

さて、本題のUVカット対策ですが、皆さん「目」はどのように取り組んでいらっしゃいますか?UVカットクリームや帽子・日傘などで、しっかりUV対策をしている姿は見受けられても、目のUV対策を行っている人は少ないように感じます。

日焼けは、目からも症状となって現れることはご存知でしたか?

a2magazine_3

目からUVが体内に取り入れられると、全身がメラニン色素の反応で黒く日焼けしてしまいます。先行研究にて、体全体を日焼けないようにカバーし、黒目の部分だけを露出した状態を作り、UVを浴びさせる実験を行ったそうです。日に当たっているのは黒目の部分だけなのに対して、体全身が均等に黒くメラニン色素の反応が現れ黒く染まり、実質日焼けのような状態が起きたとの結果が発表されています。

一生懸命ケアをしていたとしても目をカバーしないことによってそのような日焼けを起こしてしまいます。

UVケアの方法としては、UVカットクリーム・帽子・日傘等に加え、サングラスや度付きメガネ・UVカットコンタクトレンズ等を使用してケアをすることを私はお勧めしています!

サングラスなどのメガネも含め、UVカットができる範囲が決まっていますので、1番のオススメはUV-A&Bをカットできるものを選定して頂くとよりUVカットの対策期待効果は高まります。

安価なサングラスや手軽に手に入る眼鏡では、UV-Aをカットする効果を持っていますが、UV-Bをカットできないものもありますので、ご購入の際は販売されているサングラスやメガネレンズの詳細をご確認頂くと良いと思います。

これからの季節、強い日射しは容赦なく降り注いできます。眩しい光や流れる汗に、目への外部刺激がより多い環境になります。今年は目のUVカット対策も考慮し、より良い視生活で快適な季節をお過ごし下さい。

a2magazine_4