オージーライフ〜超・長期休暇

  • facebook
  • twitter

こんにちは。オーストラリアにいます、金です。
今年の東京はすごく寒いと聞いています。
朝方は1℃になっているとか……
そして気が付くとあっという間に12月になっているということにも驚くばかりです。
僕の2019年は、とにかく走り抜けた一年でした。
オーストラリアに来て以降、
新しいことに触れるばかりで、目まぐるしく過ぎ去っていきました。


オーストラリアは夏です。
今年はシドニーで大規模な山火事があり、
風向きによってはシティ中が煙に包まれるという記録的な自然災害に襲われていますが、
クリスマスが近づいており街中はなんだか浮かれています。
初めて半袖で過ごすクリスマス。最高です。


今回は、オーストラリアのクリスマスホリデー(日本でいうところの年末年始)を
題材にしながら、本当にリラックスするための休暇の取り方について
ピックアップしたいと思います。
オーストラリアでの働き方はこれまで何回か取り上げてきましたが、
今回は休み方についてです。

20191218_1
超デカクリスマスツリー

夏休みが長い
オーストラリアでのクリスマスホリデーは、
早い人は12月頭から、遅くともクリスマス・イブから始まり、
1月の7日ごろまで。
しっかり休暇をとる人は1月末までになります。
ただし、サービス業はクリスマスと1月1日だけ休みにして普通に営業しています。

あまり祝日がないことも影響しているのかもしれません。

いわゆる週5勤務の日は圧倒的にオーストラリアの方が多く、
その分ガッツリ休みを取って旅行に行ったり、家族との時間を作ったりしているようです。

日本では、月に一回やってくる祝日がご褒美のように感じられるときがありました。
そのおかげか、4日だけ出勤すれば良い週は体力的に少し楽ができ、
仕事にも集中できていたように思います。

スポーツに例えるなら、オーストラリアはスプリント、日本はマラソンのような感覚です。
当然得意・不得意があるので一概にどちらが良いかとは言えないとは思いますが、
皆さんならどちらを選びますか?


働きたければ働ける
さきほどサービス業は1月2日から働くと申し上げましたが、
オフィスワーカーもクリスマスホリデー中に働きたければ働くことができます。
貿易関係の知人の会社では1月2日から仕事が始まるそうです。

中国系の企業に務める友人の中には、
年末年始は普通に働いて、旧正月に帰るという人もいます。
人種や文化が多様なせいか、休みの取り方も自由です。
余談ではありますが、経済発展の著しい上海だと、年末年始・旧正月関係なく、
朝から晩まで働いているいわゆるエリートオフィスワーカーたちがたくさんいるそうです。
(上海は、そういう人たちと出会いたい婚活女性で溢れかえっているんだとか……)

20191218_2
ある日のオフィス

話が逸れました。オーストラリアの話に戻ります。

オーストラリアでは、労働党の影響力が比較的強く、
最低時給が19.5ドル(2019年度)であったり、
労働法に準拠していないと厳しい罰則規定が課せられます。
そのせいか会社としてもそうした法的なリスクを織り込んで
経営計画を立てるところが多いそうです。

オーストラリア経済は順調に右肩上がりに成長しているので、
そういう計画立案が可能なんだと思います。
同時に、従業員の休暇に対する権利意識は高く、
マネージャーからアシスタントまで長期休暇については、
思いっきり自分を開放させる期間として位置づけられています。


非日常を追い求めて旅行に行く

20191218_3
平日のクリスマスマーケット

さて、オーストラリア人がどのように自分を開放するのかというと、それは旅行です。
追い求めるのは、非日常です。
日本のニセコがオーストラリア人で大繁盛しているという話は有名かと思います。
オーストラリアにはない、未知の体験を追い求める傾向があります。
往来に24時間近くかかるヨーロッパやアメリカに比べると、
10時間前後でいけるアジアは近く、さらに未知の体験ができるという認識が広がっています。
日本で言えば、ロボットレストランや着付け体験、
パウダースノーでスキー、サムライ、スシetc…. 未知の体験を追い求めているのです。

ここで僕が言いたいのは、休みに非日常を味わうことこそ、
最高の休暇の過ごす秘策なんじゃないかということです。

なぜかというと、新しいことに挑戦するたびに、
熱中して何かを探索している感覚が呼び起こされるからです。
普段の週末できることなら、
サーフィンやランニングなどの屋外でできるアクティビティが良いのではないかと思います。
外の空気に思いっきり触れながら、熱中している感覚を楽しめるからです。

長期休暇なら、やはり海外旅行かと思います。
色々な細かい不自由さに出くわすと思います。
それらを解決するために動いてみたり、
「まぁいいか」と開き直ったり、持ち帰って話のネタにしたり、
全部新しい体験として蓄積されるはずです。
この体験の蓄積こそが日常生活に発見やイノベーションをもたらし、
ひいては個人の開放性と
他者への寛容さを生み出すきっかけになるんじゃないかなと思います。


この記事を読んでくださった皆さんが、
アクセル全開で新鮮なクリスマスと年末年始を過ごせますように!

ではまた。