ドイツ式検眼ってナニ?
普通の眼の検査と何が違うの?
ヨーロッパでは主流!
日本では限られた人しか受けたことのない
本当の検眼方法とは。

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普通に眼鏡を作ったら・・・

インターネット上での調査によると、日本では、眼鏡とコンタクトを使っている人というのは、60%近くにのぼるそうです。この数字は、近視や遠視を問わず、全ての眼鏡・コンタクトの利用者の数字を表しています。

パソコンやスマートフォンの利用頻度が増えたことによって、これだけ多くの方々が視力に関して何らかの不満を抱えているということではないでしょうか。

確かに、大手の眼鏡ショップの前を通ると、店内は非常に盛況で、子供から大人までフレーム選びに熱中している姿を見ることができます。

「安く・早く・オシャレに」眼鏡を作ることができる、これは多くの人に対して価値のあることだと思います。
オシャレのために何本も眼鏡がほしい、今すぐに買い替えたい、出来るだけ安く手に入れたいといった、資本主義の価値観に立脚した経済的で確実なメリットを享受することができます。

実際に、私も大手のショップでフレームを購入後、視力を検査し、1時間後には新しい眼鏡を手に入れたことがあります。とてつもないスピードに驚きました。

結局その眼鏡は5年間ほど愛用し、レンズのコーティング剥がれによりお役御免となりましたが、丈夫によく付いてきてくれました。
検眼の方法に至っては、すごくシンプルだったのを覚えています。片目ずつ、Cのようなマークの空いている部分を当ててるあのゲームです。
小学校のときから検診などでおなじみのあれです。

この検査方法には全くの疑問を持っていませんでした。
そう、「ドイツ式検眼」の噂を聞くまでは・・・・

日本ではまだ誰も知らない?!「ドイツ式検眼」とは

ドイツ式検眼とは、今日本で主流のアメリカ式検眼とは大きく違います。ベルリン国立眼鏡写真専門学校のハーゼ教授が打ち立てた理論を元に、「視力だけではなく視機能を高めるため」ということを目的とした検眼方法です。

つまり、視力のバランス、視線の向き、遠近感のチェックを行い、視覚に関わる脳の機能を高めようという取り組みも包含しており、アメリカ式の遠くや近くを見る眼の力を高めるという点よりも広い範囲をカバーしているのです。

この視機能を高めることによって、一つ一つの動作をより無駄なく効率的に行うことに繋がります。

人間がある動作が起こすとき、思考というプロセスを除けば、外界から得られた情報を手がかりにしています。その外界から情報を得るにあたり、視覚は大きな役割を果たしています。目から得られた情報を脳で処理するには、そもそも正しくインプットされる必要があります。
だからこそ、視力だけでなく、筋肉の癖からくる視線の向きや対象物との遠近感を認識する能力を高めることによって、それらのアウトプットとしての動作の質を高めることに繋がるのです。

ドイツ式検眼を通して眼鏡を作ったときのメリット

それらの理論を背景にして作られた眼鏡は、今までにない恩恵をもたらします。
まずは4つ紹介します。

第一に、眼球運動を制御している筋肉が正しく矯正されるので、目への負担が大きく減ります。筋肉への負担が減ることによって、肩こりや頭痛が起こりにくくなると言えるでしょう。

第二に、目のピント調整力が10代でピークなのに対し、その後下降していきます。
その下降するカーブの角度をなだらかにすることによって、老眼の進行を遅らせることができるのです。

第三に、目元の癖を減らし、表情筋を向上させ、印象が良くなります。左右の目の能力にバラつきがあると、左右非対称の表情になってしまい、違和感を与えてしまいます。ドイツ式検眼を背景にした眼鏡では、左右の目の使い方を完全に矯正するので、左右対称の印象良い表情を作るのを手助けしてくれます。

第四に、落ち着きがない人には集中力を、大人しすぎる人には活動力を与えてくれます。この集中力や活動力は目線の向きを真っ直ぐにすることによって改善を図ることができます。つまり、外向きに目線の向きが傾いている人は、近くのものに集中できなくなり、それが習慣として癖になってしまっていると考えることができます。逆に、内向きに目線が傾いている人は、遠くの情報が焦点を持続しにくく見にくいなど・・・・、活動力が落ちている可能性があります。

実は、ドイツ式検眼を元にした眼鏡には、上記に加えてまだまだ数えきれないほどのメリットがあるのです。

まとめ

いかがでしょうか?ここまでお読みいただいた方の中には、俄然興味が湧いてきたという方もいっらっしゃると思います。

私が書くパートはここで終わりになりますが、では実際にその眼鏡を作りに行ってみました。今回取材協力を頂き、日本には3台しかない検査機器を2台保有し、40年も前からドイツ式検眼を提供しておられるPersonal Glasses EYEX 銀座店にお邪魔してきました。

その記事は、以下で松田と近藤が担当しております。

(近日公開予定)「日本に3台しかない機器で、ドイツ式の検眼を体験して眼鏡を作った結果、とてつもなく開眼した話〜薬剤師松田の場合」
「メガネ美人が選ぶ検眼法はドイツ式。銀座で今までにない貴重な体験をしてきた〜ライター近藤の場合」

人それぞれ、眼鏡に対する思い入れは違うと思います。まだ見たことのない世界を見るために、少しでも参考になれば幸いです。

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