ちゃんと見るための7つの習慣
Part.1〜3

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みなさんこんにちは。 ビジョンアセスメントトレーナーの小松佳弘です。

前回記事に引き続き、ドイツの光学医療機器・レンズメーカーのCarl ZEISS(以下、ツァイス)社が、子ども用メガネレンズの説明に利用している「7つの習慣」を今回と次回の2回に渡り、私なりに解説していきたいと思います。

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1.屋外で活動する機会をつくる<

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人は日光にあたると、ビタミンDの生成を行います。昨今このビタミンDが、近視の抑制につながるのでは?という論文の発表もあり、注目されているところです。また、「見る+運動」を統合させてあげることが重要で、視覚機能や空間認知機能などを発達させることが出来ます。漢字が書けない?から、ひたすら漢字の練習をするのではりません。図形が苦手?だから、色々な知育玩具で遊んでみるのではありません。運動の機会を作ってみてはいかがでしょうか。その際のポイントをご紹介致します。
★屋外
★見て判断できる遊びや動き
★新しい発見のできる散歩(毎回違うコースが好ましい)

2.紫外線(以下、UV)から眼を保護する
日本ではブルーライトに着目されがちですが、実は眼に入るUVの方が厄介者なのです。全身を覆い眼にだけUVを照射すると、こんがり日焼けをしたという発表があります。眼以外はUVを浴びていないのに、眼からの情報で全身のメラニンが働いたのですね! いくら万全に備えていても、眼から入るUVがどれほど身体に影響を及ぼすのかが分かります。UVには2種類あり、シワ・シミ・眼病のリスクなどのデメリットも含まれます。子どもの眼は発達段階の状態にありますので、これから先の人生の長さを考えると事前に対策しておくほうが得策なのは間違いありません。

3.デジタル機器は適切な距離で

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子どもは非常に高い眼の調節力を持っています。個人差はありますが、10歳くらいまでは約8cmもの至近距離に物を近づけても、ハッキリと見ることが出来るのです。ですので、「適切な距離は教えてあげないと理解できない」場合があります。まずは、正しい見方(距離)を教えてあげましょう!好ましい距離間はこの辺だよと教えてあげる際に、もし下記のような状態が見られたら注意してください。

✔ 見づらそうに顔をしかめる
✔ 身体が傾く
✔ 質問している内容をなかなか理解出来ない
✔ 本の文字に興味を示さない

上記の様子が見受けられた場合、眼の屈折異常や弱視の可能性が考えられます。お近くの小児眼科・視能訓練士・眼鏡士に相談してみましょう。

文字を読む環境も2通りあります。デジタル機器や炎など自らが発光しているものを「透過光」といい、本や新聞などの紙面は、光を反射している状態で「反射光」と言います。透過光は、脳には「感情的、安らぎ」という意味合いを持ちます。透過光であるデジタル機器の長時間の使用は、反射光である本に比べて、前頭葉の働きが低く学習になりにくいことが報告されていますので、15分以内の使用時間が理想的です。

大人の仕事環境で例にあげると、作成した文書の誤字チェックを何度もパソコンで見ていたのに気付かず、紙に印刷したところ数カ所発見したという経験はありませんか?このようにデジタル機器は本などに比べて前頭葉皮質が働きにくく、ミスに繋がりやすい傾向もあることを理解して使い分けることが重要になります。

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次回につづきます。