ある部分のチェックだけで身体のクセや
心理状態が分かるってホント?

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歯科が噛み合わせを見て生活習慣や性格がわかるように、心理学者が人との会話で次の行動が読めるように、目や眼鏡から色々な身体心理状態などが面白いように把握出来ることが分かってきた。

視覚は情報入力の約8割以上を担っており、人は行動をする際に「見て考えて動く」という一連の流れのもとで活動をしている。視力が2.0ありコントラストも問題なく理解できる人と、視力が非常に悪く色を理解するのに困難(色覚異常ではない)人では、表現が大きく変わってくる。

例えば桜を見た時に、前者はまず複数の色を理解し、「どのような天候で、どんな場所で、どのくらい広域があり、どのような木々がある」など多くの情報を得て理解することを可能とするが、後者は漠然とした情報から、「概ねピンクだろう、おそらく桜なのかな」といった具合の情報量で留まる。

見えない状態を放置した結果、得る情報が非常に少なく、乏しい理解力で終わってしまうことが分かってきた。人の脳は情報を得るための入力が多く、味わったことのない経験を積み重ねることで活性されていく。

情報収集の約8割以上を占める視覚情報を弱めの視力矯正で留めておくことは、本来持っているその人の機能を満たしてあげることは難しい。

その人が最も見える状態を整えることは、イコール入力パフォーマンスが最大限の状態であり、それにより本来持っている機能を最大限に出力出来るという流れは自然だと言える。

EYEX’では、メガネを通してその人が本来持っている機能を整えている。「当たり前のことを当たり前に感じ、優れた感覚を持ってもらうこと」を常に想い、日々精進している。

ドイツ式検査と出会って42年。EYEX’の検査統計や様々な出来事があり、多くの気づきを得ることが出来た。

ドイツ式両眼視機能検査の最大の特徴は、両眼で見た時に脳が両眼で見ることにストレスを感じにくい(見やすい)適正度数を目指す検査方法である。

ただし、少し癖を感じることもある。スポーツフォームに例えるなら、振りやすいフォームと正しいフォームどちらがいいと思うであろうか。正しいフォームを手に入れるためにどれだけの努力が必要であろうか。眼も同じなのである。

日本では正しく見えていることが前提で、物事が進んでいる。発達障碍(しょうがい)もそう、スポーツ指導もそうである。「ちゃんと見なさい」「どこを見ているのだ」という指導をするコーチの叫び声が聞こえる。

日本はこのままでいいのか?誤った根性論は必要ないのである。そんな状況を打破すべく今後筆を持ちたいと思った。


■EYEX’の世界

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2019年12月 カール・ツァイスビジョンジャパン(株)とパートナーシップ締結。福岡市天神に日本初のZEISSビジョンセンターをオープン。

株式会社パーソナル・グラス・アイックス
1940年創業。福岡県飯塚市に祖父である小松義盛が、小松時計を開店。1941年旧満州吉林に移転し、4支店程開業するも、徴兵・終戦にて帰国。福岡県飯塚市にて時計メガネの兼業店を開業。現社長である小松知史が入店後、メガネ専門店小松眼鏡店となった。
1990年7月 (株)パーソナル・グラス・アイックスとして社名を変更。
2017年2月 メガネのアイックス銀座店をオープン。
2019年12月 ドイツの光学医療機器・レンズメーカーCarl Zeissの日本法人である、
カール・ツァイスビジョンジャパン(株)とパートナーシップを締結し、福岡市天神に日本初のZEISSビジョンセンターをオープン。


パーソナル・グラス・アイックス(以下、EYEX’)では、ドイツ式両眼視機能の検査を行っているが、創業当初はAO(アメリカンオプティカル)の検査機器を使用していた。初めから今のドイツ式検査技術が定着していたわけではない。現代表の小松知史が、アメリカ式に疑問や限界を感じ模索していたところ、1978年にドイツ式検査と巡り合った。

●最先端技術を使った視覚分析
通常0.25単位の度数単位を、0.01単位という高精密度の設定にて分析が実現している
●精密な視機能検査
日本に数台しかない高精密なZEISS社製検査機器を活かした両眼視検査
●最良のアイケア
0.1mm、0.1°単位のアイポイント設計という、
個々最適な設計でレンズのご提案と正確なフィッティングが可能
●最適なフレーム選びと細やかなフィッティング
パーソナルカラーを活かしたフレーム選びを通じて新しい自分発見のお手伝いを心掛ける、『掛けていることを忘れるメガネ』を目標に定期的な無料のメンテナンスをご提案


1:ビジョントレーナーコマツ自己紹介とEYEX’の世界

今回、ドイツ式検査の意義と歴史を知って頂きたく、父でありEYEX’社長の小松知史の文章から紹介したが、如何だったろうか。

私は大学卒業後、幾つかの眼鏡店での勤務を通じて、メガネ屋の在り方に疑問に思ったことがキッカケとなり、現在の小松式ビジョントレーニングに師事。来店されるお客様は眼が悪いことがほとんどだが、「逆に眼が良い人は、どのくらいいるものだろう」と接客しながら感じていた。本当の意味で眼が良い人とは、「屈折がなく」「視力も良く」「眼球運動も正常な人」のことを指す。実際の割合を自店で検証したところ、視力2.0の人はいても屈折ゼロの人はいなかった。眼科や眼鏡店に接することがない人でも、本当の意味で眼の良い人は割合的に少ないという事実が分かった。

自身の経歴もあり、各専門士の方から眼に関する以外の身体・心理的相談も多く受けることがあった。様々な症状や悩みを聞いていると、辿り着く答えの多くに「視機能状態」の課題があった。

例えプロのスポーツ選手であっても「見えている」という思い込みが強い傾向にある事も分かった。

身体的問題には向き合えても、視機能状態には素直に向き合いきれない選手が多いことを、被検者が増える程に実感した。こうして、視力不全を感じる前に早期対処する必要性を強く確信したのである。

これが現在の活動の原点となる。

2013年12月より指導を始め、講演・トレーニング指導・アセスメント・メディア出演など3,000回以上。2019年3月29日:著書『発達障害の子どもを伸ばすビジョントレーニング』実務教育出版

■小松佳弘(コマツヨシヒロ)

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株式会社パーソナル・グラス・アイックス常務取締役
ZEISS VISION CENTER(ツァイスビジョンセンター)BY EYEX’・メガネのアイックス銀座店 検眼士
一般社団法人ビジョンアセスメント協会代表理事
小松式ビジョントレーニング ビジョンアセスメントトレーナー®
ドイツ式両眼視機能検査の経験から、「視る」機能の土台となる「ビジョンアセスメント」を知ることをベースに、「視る」機能を高めるための「ビジョントレーニング」を講演・指導している。

▽出身・経歴
1981年7月27日生まれ。福岡県(飯塚市)出身。九州産業大学附属九州高等学校・早稲田大学 人間科学部 スポーツ科学科コーチング理論。心理カウンセリング専門学校・キクチ眼鏡専門学校(オプトメトリー課程)
筑波大学人間総合科学研究科体育学専攻体育心理学領域博士課程
競技歴:卓球・バスケットボール・ソフトボール・硬式野球