〜Remember me〜
いや、忘れらんねぇよ。

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昨秋のこと。
私にとって初めてのメキシコ旅行。
2年半ぶりの舞台出演を終えて、自分へのご褒美(→おのれに甘い性質)ということで、
10日間ほどメキシコシティに滞在。

路上の売店にルチャ・リブレのマスクが売ってました、ド派手でイイ!
ルイス・バラガンの名作「サン・クリストバルの厩舎」にて

友人夫妻と現地で合流してバラガン建築を巡るのがメキシコ旅の主な目的でしたが、
ちょうどメキシコの“死者の日”と重なっていたため、街中がガイコツとオレンジ色の
マリーゴールドの花で溢れていました。

そう、映画「リメンバー・ミー」の世界。

アルタールと呼ばれる祭壇が、遺影や十字架、お花やお供え物で綺麗に装飾されています。

“死者の日”は日本のお盆に近い位置づけですが、
亡くなった人たちが戻ってくるのを明るく楽しく祝うのが特徴的。

シティから車で2時間ほどのプエブラという街(別名、天使の街)を訪れたのですが、
こちらもお祭り騒ぎでとても賑わっていました。

ガイコツメイクを路上で施してくれます
歌と演奏で盛り上がる、たくさんの人たち

建物や街並みを存分に楽しんだあとは、お腹が空きますよね?
大好きなメキシコ料理を飽きるほど食しました。

お約束のタコスに、

モーレ・ボブラーノ(鶏肉にチョコレートソースがかかったもの)や
ズッキーニやコーンの入ったスープ、

チュロス、

パン・デ・ムエルト(死者のパン)

などなど。

タコスなんて毎日違うお店で食べてました。ここは人気のお店で外までお客さんがいっぱい

友人夫妻はあまりメキシコ料理が口に合わなかったようですが、私はむしろ好物ばかり。
だいたい味が想像できるし、わりと好みの味付け。

しかし、メキシコ最終日。
人生初のメキシコで、人生初のアレを口にしたのです。

「いやぁ〜メキシコに来たからには、ココでしか味わえない郷土料理的なものを食べたいよね♩」
なんて、忘れられない思い出を求めてしまったから引き寄せたのか。

バラガン建築であるプリエト・ロペス邸を見学し、併設されているレストランで小腹を満たそうとした私たち。
先に席を確保した友人に注文もまるっと任せていたわけですが、
「おススメはどれ?って聞いて、コレ!って言われたやつ頼んどいたから」
と、ドヤ顔の返事が。

ワクワク、ドキドキしながら待っていたら、野菜たっぷりなピザが運ばれてきました。

「ヘルシーやん、タコスでお肉ばっかり食べてたから嬉しい♡」
と思った私の気持ち、直後にへし折られました。

そう、アレというのは・・・コレです。

あ、わかりにくい?

拡大しますねー。








避けようがないくらい、コオロギでみっちり埋め尽くされた薄焼きピザ。

昆虫食、世界的に注目されてますけども。

すべての人々が栄養ある安全な食べ物を手に入れ、
健康的な生活を送ることができる世界を目指して活動している「国連食糧農業機関」は、
2013年に『食品及び飼料における昆虫類の役割に注目する報告書』を発表していますし。

関連情報
昆虫食のメリット・デメリット…国連やIKEAも」(Allaboutより)
昆虫が世界を救う?」 (NHK NEWS WEBより)


しかしながら、遠くメキシコの地で、初・昆虫食を体験するとは思わなんだぁ。

お味は、正直覚えていません。
カリッと仕上がっているであろう足の部分を選んで食べてたし。
だって、柔らかそうなカラダの部分は噛む勇気なんてなかったし。
きっと、他の食材と紛れてて口にしてるだろうけど。

ちなみにコオロギは、スペイン語で“チャプリネス”と呼ばれ、
約3000年以上前からメキシコ人の食を支えてきたらしい。
含まれている栄養素はタンパク質のみで、一切脂肪分が入っていない為非常に健康に良い食べ物とのこと。

蜂の子やイナゴ、カイコのさなぎなど、日本でも一部地域では昆虫を食すとは聞きますが、
私はメキシコで食べたコオロギが精いっぱい。

姿がはっきりわからない粉末とかなら、気がつかないうちに食べられるだろうけども。

あまりに衝撃的な体験だったため、帰りの空港で買ったお土産がコチラ↓

コオロギ塩とワーム塩。笑笑
自分用ではなく、健康オタクの友人にプレゼントしましたとさ。

えにうぇい、メキシコが大好きになりましたし、また訪れたい場所のひとつです。

いやぁ〜幾つになっても、初体験って忘れられないものですね♡

皆さんの旅先での初体験も、伺いたいものです♩


メディシンク カタリスト
宮崎京