“健康関数”ってなんだ!?
理研主催シンポジウム出展レポート

  • facebook
  • twitter

「健康」とはなんでしょうか。

食事、運動、睡眠……。
健康には色々な要素が絡み合っていますよね。

また、個人でもそれぞれの差が現れます。
例えば、全く同じ生活を送っていても、
計測すると同じデータでは無いかも知れません。

一般的に言われる「健康に良いこと」は、
あなたにとっては良い事でも、
別の人には必ずしも当てはまらない、ということです。

つまり、個々人の数値変化に焦点を当てて
それぞれの人に合った健康づくりへと導くものが重要になってくる。
こういう仕事をしていると、そんな事を改めて考えさせられます。

そんな中、「個別健康の最大化」をテーマとした
「健康関数シンポジウム」(理化学研究所主催)
に参加しましたのでレポートします。
昨年末、神戸で開催されたシンポジウムの東京版で、定員越えの大盛況でした。

主催は健康“生き活き”羅針盤リサーチコンプレックス(リサコン)。
科学的予測に基づく「個別健康の最大化」を目指し、
自律神経計測をコアとした『健康関数』の研究開発と
事業化に取り組んでいる国家プロジェクトです。
主に理化学研究所(神戸)が兵庫県や神戸市と推進しているプロジェクトで、
弊社も2年ほど前から参画しています。

当日は、健康関数の利活用モデル、健康関数を支える技術・サービス、
ポストリサコンの大きく3つの内容について、
このプロジェクトに関わる方々の講演がメインのプログラムでした。

また、企業展示もあり、弊社にもお声がけいただき出展しました。
健康関数を導き出す健康計測で採用された
「睡眠活動量計SAT-1」と、
健康生活の人材育成プログラムの開発をお手伝いしており、
リサコン後を見据えて設立した社団法人を紹介させていただきました。

SAT-1は研究者向けの高精度なリストバンド型の睡眠活動量計で、
特に
・1年電池交換が不要
・高精度な睡眠データが取得できる
ことに興味を持っていただき、多くの方が熱心に説明を聞いてくださいました。


一社)次世代健康社会・ヘルスケア推進協会は、
リサコンでの人材育成事業の後継団体として設立されました。

一人ひとりの健康計測データを客観的に読み解き、
個々人に最適な日常生活のヒントを提案することで
“健康生活”をお手伝いするスキルを備えた人材である
「健康生活コンシェルジュ」の育成と、
“健康科学専門技能人材”の輩出と社会での活躍を念頭に
事業展開をしていくことを目的としています。

「これからの日本の健康社会を支えていくために必要ですね」と、
予想以上に反響があり、嬉しく、身の引き締まる思いでした。


「個別健康の最大化」を目指して推進されてきた本プロジェクト。
健康生活コンシェルジュの活躍や、健康関数による未病予測など、
その恩恵を受けられる日はすぐそこまできていると実感した1日でした。