プロポーションと筋力を意識した健活:その一

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みなさんこんにちは。ヘルスビット株式会社代表取締役CEOの部坂です。今後メディシンクのメルマガに連載していくことになり今回は連載初回ということで、プロポーションと筋力を意識した健活について記事にしました。

Ⅰ:健康指標の重要性
現状、世界標準の健康指標はBMI(体重㎏÷身長m÷身長m)くらいしか無く、健康産業=ダイエット産業になっていますが、若い女性の痩せすぎ、高齢者の筋力低下等、体重のみの健康指標の弊害が表れてきています。又、現代医学では病名が付くかどうかが決定的に重要であり、病名が付かなければ「健康」に分類され、健康管理は自己責任で行う必要があります。

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年に一度の「健康診断」は血液データ中心の「病気診断」と呼ぶべきもので、日常的に「健康」を意識する指標としては適切ではありません。プロポーションが良く、筋力が強ければ、健康状態が良いと推定できる事から、日常的にプロポーションと筋力を意識して頂く事が重要になります。

Ⅱ:握力、閉眼片足立ちで糖尿病リスク評価

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新潟大学・東北大学の論文によると、握力が体重比半分のグループは、体重比8割のグループに対して56%、2型糖尿病発症リスクが高い値を示しました。又、閉眼片足立ち時間も2型糖尿病発症リスクとの相関を示した事から、握力、閉眼片足立ちによる糖尿病リスク評価の可能性を、世界で初めて示した、極めて有益な論文であると推察されます。
https://www.niigata-u.ac.jp/wp-content/uploads/2018/07/300730_re.pdf

カナダ・マックマスター大学論文でも、握力が5㎏低下する毎に、死亡率が16%上昇する事が示されており、収縮期血圧(最高血圧)より握力の方が、早死に関する有意な予測因子とされている事から、最低でも半年に一度は握力を測定し、健康情報として把握した方が良いでしょう。
https://tabi-labo.com/141534/grip-strength

握力計は、Amazonで2500円位のデジタル式が購入可能ですので、自宅(会社)に備える事をお勧めします。

Ⅲパーソナルスコア「身体年齢」
ヘルスビットでは、次世代健康指標として、プロポーションと筋力をスコア化して「身体年齢」を算出するパーソナルスコアを開発致しました。

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パーソナルスコアの入力項目は性別、年齢、身長、体重、腹囲(臍回り)、握力(左右)、閉眼片足立ち時間(最長120秒)で出力項目としてBMI、WHtR(腹囲÷身長)、GWR(握力÷体重)、閉眼片足立ち時間をスコア化し「身体年齢」を算出致します。パーソナルスコアに関しましては、「本メルマガを見た」との事で、下記宛メール頂ければ対応させて頂きますので、お気軽にお試し頂ければ幸いです。
contact@healthbit.jp

次回はプロポーションのスコア化、BMIとWHtRを予定しています。