未来体験の募集始まる?
ウェアラブルが当たり前な社会になると・・・
本格的な社会実装に向けて

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「メディテインメント®」コンセプトを着想して25年。会社設立17年目にして、ようやく自分がやりたかったことに近づけています。

わたし的には、20年以上前からここに立っていました。

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1998年ごろに作成した「メディテインメント®」の企画書

身につけたセンサー(ウェアラブル)から常に取得される生体データが、自分がどう行動するとより良いのか、何を買うのが適しているのかを教えてくれ(エビデンスベースの広告)、そのことでより健康的な生活になっていることを客観的にデータで証明できるので、保険会社からポイントが付与されたりキャッシュバックがあるので、経済的インセンティブが働き社会全体がより健康的になり国民医療費が抑制方向に働く、と。

でも、ユーザーが装着しはじめる事と、それを継続する最も大きな因子は、エンターテインメント性にあり、それを回転させる装置はメディア事業であると考えていました。私が2000年頃に民放キー局に入社した最大の狙いは、実はそこにありました。

上記に説明した保険会社からのポイント付与やキャッシュバックはほんの一部に過ぎませんが、こうした「ヘルスケア経済圏」の確立は、日本が世界で最も高齢社会であり続ける今後50年、産業立国した我が国が次に目指すべき国家像でもあると考えていました。そのことで、日本は世界から感謝が集まる国になる。結果、人口縮小しても日本のポジションは維持され得るはずだから、国はそこを目指すべきだ。つまりこれは、予防医療経済で世界のトップを走れるというビジョンです。

コロナワクチンの開発で明白になった通り、製薬では欧米に敵いません。技術立国してきたにも関わらず医療機器も輸入超過であり、驚くことに内視鏡で世界トップのオリンパスでさえ、医療機器企業としての売上規模は世界20位に留まっています。世界に君臨するトヨタ自動車のようにはいきません・・・。

しつこいですが、世界的に高齢化率がトップ(マーケットが足下にあるのに)であり、技術力や品質が世界屈指であるのにも関わらず、です。

ここに、日本国民や企業が総力を上げて取り組むべきテーマがあると思うわけで、メディシンクの提案は、常にそこを考えて来ました。こんな個人商店のような小さな会社でいくら頑張ったって無理だと思っていても、やり続けていればいつか近づける、という思い(勘違い?)で突っ走ってきました。

今から10年ほど前の2011年、弊社の構想が三井不動産さんの目に止まり、「柏の葉スマートシティ」街づくりの一環として総務省より国家プロジェクトとして採択されたときには、「世界で初めてウェアラブルライフが街単位で社会実装できる」と飛び上がって喜び奮闘しましたが、2年ほどの実験をくんで終わってしまいました。

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世界AI学会でのポスター発表(2014年)

それでも、柏の葉の実践をスタンフォード大学で毎年行われている世界AI学会で発表出来る機会を得、自費で乗り込みMicrosoftやGoogleのAI研究者と会話でき、自分の構想は世界的に通用する手応えを得たり(勘違い?笑)、Apple Watch発売前のApple本社に柏の葉の取り組みを説明しに行ったり、別件で、アル・ゴア元副大統領にお会い出来る機会を得た時も、私の構想をスーパーハイウェイ・プロジェクトの一環としてバックアップして欲しいと願い出ようと無謀なことを考えましたが、さすがに一度目はご挨拶だけに留めたら、それきりになっていましました。

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アル・ゴア元副大統領へご挨拶

やはり早すぎたのかな・・・?と悔しんでいたら、その後、Apple Watchやfitbitが世界的に普及していくのを横目で見送る羽目になりました。

その後この10年は裏方に回り、こうしたビジョンをコンサルティングワークで説いてきました。それは、「やはり小さな会社での孤軍奮闘には限界がある。大資本下の日本企業から打ち出す方が現実的だ」と考えたからです。

2022年の今年。ようやく社会実装を本格的に実践できるときが来たようです。

ここの読者の皆さんには、一足早くその未来体験を提供できそうですので、このメルマガからしばらく目を離さないでください!

つづく・・・

PS:ヘルスケア用ウェアラブルの未来予測を書いた私のパートも掲載される書籍が来月頃に発刊予定ですので、またご案内します。

ブログを始めた2008年ごろのウェアラブル関連の記事のリンクです。ご興味あれば御覧ください。
http://medithink.blog97.fc2.com/blog-entry-79.html

次回もお楽しみに!

株式会社メディシンク
八村 大輔