キューバと日本

  • facebook
  • twitter

こんにちは、鈴木です。
医療の分野では「外国でどんな医療をしているのか?」
専門家でも知らないのが現実である。
試しに、かかりつけの先生に「クロアチアではどういう治療をしているんですか?」なんて
聞いても知らなくて当たり前の世界です。

普通は、そんなことは興味もなくて、日本が最高のはず……だ!と
思っていても不思議ではありません。

なぜなら日本では、外国の治療なんて紹介されないからなんです。
理由は、前回の記事で触れました、
国民皆保険なので保険収載されていない治療は、
保険給付がないので自費治療となるため、制度的にも取り入れにくいのです。

逆に保険のない国や国が全額負担している場合は、様々な治療が導入されています。
今回は、前回の続きとしてキューバの医療事情を突っ込んでご紹介します。

病院は全て国営で医療費は無料です。

チェ・ゲバラの看板が、患者さんを迎えてくれます。

精神科医療に関して、教授と意見交換できました。
ラテンの国でも、どうやらうつ病や統合失調は同じ人口の割合でいるようです。
薬剤に関しても、日本などで売られている新薬は、ありませんが
特許切れの後発品を自国で製造しているようです。
治療データを見せてもらうと……、えっ!?日本と変わりないです。

新しい薬を使っても、古い薬を上手に使えば治療効果は変わらないようです。
日本の精神神経科の学会に参加したときに、
ある大学の教授が、昔の薬の名前を伏せて最強の新薬ですと売れば、売れます!と
講演されていたことを思い出しました。
そう考えると日本の医療は、果たして最高なのか?コストに見合っているのか?と
考えてしまいます。

キューバは、医師の数が人口あたり世界一です。
最先端のMRIやCTはありませんがしっかり治療に取り組んでいます。
こんなことも考えて、今度の長期休暇の旅行先を決めても良いのは?ないでしょうか?

カリブ海上空の夕日・・・また見たいなー